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半端な容姿の人は昼寝をするな

紫式部は清少納言を敵視し、「その才学もよく見れば未熟なところが多い」などと『紫式部日記』で罵倒したが、その実、『枕草子』の影響を大きく受けていると思われる点が、『源氏物語』や『紫式部日記』を読むと多々出てくるのは学者の指摘を待つまでもない。半端な容姿の人は昼寝をするなという『枕草子』の記述に、よっしゃこれでどうだと、現実の美女の昼寝姿を披露したのが『紫式部日記』の一節だと思えてならない。紫式部は美女の昼寝という設定がよほど気に入ったようで、『源氏物語』の「常夏」の巻では、雲居雁の昼寝姿を描いている。「薄物の単衣をお召しになって横たわっている様子は、暑そうには見えず、ほんとに可憐でこぢんまりとしている。着物から透けた肌など実に美しい。きれいな手で扇をお持ちになりながら、腕を枕に、投げ出された御髪はそれほど多くはないけれど、とても魅力的な広がりを見せている」
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