研修を担当することになった、ある高級ブランドのショップを訪れたときのこと。お客様が入ってきても、ちらりと見るだけで、きちんとあいさつもしません。あのシャネルでさえ、フレンドリーな接客を心がけている時代に、どうして、「いらっしゃいませ。何かお手伝いしましょうか」と声がかけられないのでしょうか。私が研修時にそのことを指摘すると、「○○だからですよ」と自社ブランドの名前を出して反論を試みる人がいました。「今までこうやってきましたから」と言う人もいました。これではブランドにおんぶにだっこの状態です。厳しく言うなら、だから売れないのです。私が捨ててほしいと考えているのは、まさにこのようなプライドです。私はなにも、お客様にペコペコしろと言っているわけではありません。背筋はピンと伸ばして凛としていなくてはなりません。ラグジュアリーブランドなのですから、どこから見てもスマートな雰囲気が求められます。そんな販売スタッフが親しげに挨拶するからこそ、お客様は魅了されるのです。本当の意味で、お客様のほうを向くことが大切です。