リフォーム業者は大きく分けて三つのカテゴリーに分類される。(1)営繕型(2)請負型(3)提案型の三つである。営繕型というのはメンテナンス型のことで、修理型といっていい。台所に不都合があるといえば、その修理・保全をしてくれる工務店タイプである。このタイプは特定のメーカーと提携しているところが多く、古くなったキッチンを取り替えるなどは得意だが、それに合わせてカーペットやフローリングのコーディネートを、となると途端に歯切れが悪くなるタイプ。大手メーカーと提携している強みは、機器を安く仕入れられることだが、安さばかりに目を奪われると失敗することが多い。請負型はキッチン・リフォームなら予算に合わせて、ひと通りのことはこなす。ただし、間取り変更を、となると逃げ腰になるタイプ。これも得意分野があって、その分野の工事については職人も多く確保しているが、それ以外のことでは利益を生み出すシステム作りが出来ていない。そのため、不得手な分野については及び腰になり、腰が引けてしまうのである。もっとも、広告などの打ち出しで「キッチン・リフォーム専門」としているところは良心的な業者。たいていは「リフォームのことなら何でも」という打ち出しをしている。これに対し、キッチン・リフォームなら、キッチンだけにとどまることなく、家族構成や希望を聞いてキッチンのあるべきカタチをデザインし、提示してくれる業者が提案型である。比較的小規模の会社が多く、基本的にアウトソーシングで工事を進める。情報の収集と管理能力に長けており、この種の仕事はどこそこの会社の誰それに頼むとよい、と言った情報網を張りめぐらしていてカッチリした仕事をする。もちろん、これらは截然と分類化され、それぞれの会社なり、工務店が自社の特徴を明確に打ち出しているわけではない。ふつうには何でもやります的な打ち出しをすることで、とりあえず色々なお客を、幅広くキャッチし、少しでも多く受注したいと考えるのは、けだし商売をしている以上、当然だろう。