いつまでに、セミナーを何回、試験を何回、そして内定を何社程度というめどがたつものではない。だが、おおまかなキャンパスの雰囲気や学生の意識のうえでは、就職活動についての暗黙のスケジュールがある。学生の意識としては、特殊な業界を志望する場合を除けば、「六月の第二週から第三週には内定が欲しい」というのが本音ということになる。七月一日は大学と産業界との申し合わせでは、正式な企業説明会が開始されることになっている。しかし、この日は実際には、既に内定が出た学生が他の企業の説明会という名の選抜会場に行かないようにする、企業による学生の拘束日となる。その日に他の企業へ足を向けないということを、特定企業への就職の意志確認とみなすのである。七月に入っても内定をもらっていない学生は相当に焦り始める。就職活動を終えた同級生たちが、リクルートスーツでなくTシャツ姿で大学にあらわれ始めることがプレッシャーになるのである。大半の学生は、七月末までには内定を手にして就職活動を終える。その後、一〇月一日の正式内定通達日には、企業は既に意志確認も終わり、就職することが確実となっている学生を招集して、内定通知をわたすということになる。
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